和順会について ABOUT US 理事長挨拶 人との「和」をもって築き上げていく 和順会は私が生まれました前年の昭和37年に私の父が住職をしておりました浄安寺の庫裡を改修し、県下4番目の知的障がい児の施設として開所した鈴鹿和順学園が始まりです。昭和45年には、現在の上田町に移転すると同時に障がい者の施設である和順寮を開設し、今では障がい福祉の進展とともに12の事業を行っています。 改めて和順という名称の由来を振り返りますと、浄土宗開祖法然上人(大師号を和順大師という)から頂戴したそうです。法然上人は鎌倉仏教の一つである浄土宗の開祖であり、ちょうど鈴鹿和順学園を開設した年は法然上人がお亡くなられてから750年の大遠忌にあたり、昭和天皇より「和順大師」を賜り、そこから和順学園と名付けたということです。 開設以来60年にわたり、地域では和順さんということで、ご理解ご支援を賜ってきています。 それでは和順とはどういう意味かといいますと、「無量寿経」というお経に 天下泰平を願って唱える祝聖文(しゅくせいもん)というお経があります。 「天下和順(てんげわじゅん) 日月清明(にちがつしょうみょう) 風雨以時(ふうういじ) 災萬不起(さいれいふき)」 「国豊民安(こくぶみんなん) 兵戈無用(ひょうがむゆう) 崇徳興仁(しゅうとくこうにん) 務修礼譲(むしゅらいじょう)」 意味は天下、社会のすべてのものが和(なご)ぎ合っておだやかに治まり、太陽や月もさわやかで、風や雨もふさわしい時におこり、天災や疫病もおこらず、国土は豊かに、国民は安らかであり、戦争などの争いは全くなく、人徳は尊敬され情誼に厚く、礼儀と謙譲はよく守られている」ということです。 天下和順とは 天下が太平になるということを表しており、現代人の共通の願いである、世界の平和と人類の福祉が叶っている社会のことを願っており、和順とは社会の幸福を意味してます。また幸福の「幸」と福祉の「祉」はどちらもサイワいと読みます。社会福祉は社会の幸福という意味です。つまり和順と社会福祉は同じ意味となります。 そうした和順の由来から次の法人理念へつながっています。 法人理念は、ともいき=共生 誰もが「明るく、正しく、仲よく」暮らせる共生社会を目指します。 私たちは、利用者、職員、地域 とともに共生社会を創っていきます。 福祉とか幸福は、人の和によって築き上げられるものです。開設から60年にわたり多くの人の和に支えられて和順の今があります。そのことを忘れずこれからも和順と法人理念のもと、地域社会にとって価値ある組織でありたいと考えています。引き続き皆さまのご協力ご支援賜りますようよろしくお願い申し上げます。 社会福祉法人 和順会 理事長 宮里祐史 法人理念 共生=ともいき 誰もが「明るく、正しく、仲よく」暮らせる共生社会を目指します。 私たちは、利用者・職員・地域とともに共生社会を創っていきます。 使命・存在意義(ミッション) 法人の創設にかかわる仏教の考え方として、仏法僧と福祉の理念を合わせて、「明るく・正しく・仲よく」の三つの意味を含める。 「利用者・職員の「豊かな心」を追求すると同時に、だれもが「明るく・正しく・仲よく」暮らせる社会の実現に貢献すること」を使命・存在感とする。 和順会の基本方針 自己の能力を発揮し、その人なりの社会生活が可能となるような援助を提供します。 基本的人権を擁護し、プライバシーを尊重した援助やサービスを提供します。 地域に住む在宅の障がい者やその家族の人たちのニーズを受け止め、引き続き安心して地域生活が営めるような援助やサービスを提供します。 信念・価値観(バリュー) 寄り添いと配慮 相手の立場にたって考える 行動指針・行動規範(ウェイ) ノーマライゼーション バイスティックの7つの法則 個別化の原則 意図的な感情表出の原則 制御された情緒関与の原則 非審判的態度の原則 自己決定の原則 秘密保持の原則 専門的援助関係の原則 目指す姿・目標(ビジョン) 福祉サービスを通して、だれもが豊かな心になれる法人を目指します